住みながらのリフォームは可能?メリット・デメリットを紹介
リフォームをするにあたり、住みながらでもできるのか疑問を抱く人もいるでしょう。リフォームの範囲や施工箇所によっては、住みながらでもできる場合があります。ただし、場合によっては生活に支障がでることもあるため、仮住まい先を見つけるなどの対策も用意しておくと安心です。
本記事では、住みながらリフォームできるケースやメリット・デメリット、注意点などを解説します。場所別に住みながらリフォームする場合の工期も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
住みながらリフォームできるケース
水回り設備の交換やLDKの内装リフォームなど部分的に行う場合は、住みながらでもリフォームすることが可能です。基本的に工事は朝の8時から夕方の5時まで行われるため、工事時間外はいつも通りの生活を送れるでしょう。
注意点としては、水回りのリフォーム中はトイレが使えなかったり料理ができなかったりすること。安全のために元栓を閉めてリフォームが行われるので、工事中は多少の不便さがあります。
住みながらリフォームできないケース
全室の内装張り替えや設備の移設、間取り変更など大規模なリフォームを行う場合は、住みながらでは難しいかもしれません。大規模なリフォームとなると、資材や工事器具などを一気に搬入することがほとんどです。通路や部屋などがリフォームに関する物ばかりになるため、生活スペースが圧迫され、工事が終わるまで窮屈な思いをするでしょう。
業者に依頼すれば、工事を進める場所の順番や荷物の置き場所を指定できるかもしれません。しかし、業者にとってはスムーズに工事がしにくくなるため、通常よりも工期が延びたり作業員を増やしたりする可能性があります。そうなれば費用もかさみ、ストレスも続くため、あまりおすすめはできません。
大規模なリフォームをする場合は、双方が気持ちよく工事中も過ごせるように、業者の意向に従ったり仮住まい先を見つけておいたりしたほうがよいでしょう。
住みながらリフォームするメリット
住みながらリフォームすると、さまざまなメリットが感じられます。ここでは、住みながらならではのメリットを3つ紹介していきましょう。
メリット①引っ越しの手間が省ける
住みながらリフォームする大きなメリットは、引越しの手間が省けること。仮住まい先を見つけるとなると、荷造りや運送などの手間がかかり、気が休まらない日々が続くでしょう。とくに仕事や育児の中で引越し作業を進めるのは至難の業です。引っ越しシーズンは通常よりも割増にもなるため、費用面での負担も大きくなるでしょう。
住みながらリフォームできれば、一時的に引っ越す必要がないため、荷造りや仮住まい先を見つける必要はありません。私生活にも影響が出にくくなり、大きなストレスを抱えることなくリフォームできるでしょう。
メリット②リフォームの進捗が確認できる
リフォームの進み具合を間近で見られるのも、住みながらリフォームのメリットです。きれいになっていく瞬間や工事の進め方などを肌で感じられるので、より愛着が湧くことでしょう。解体後の状態を見ると、劣化が進んでいたと痛感し、リフォームを決断してよかったと思える瞬間もあるかもしれません。
リフォームは元に戻すことを前提に行う工事のため、もともとの美しさに戻る瞬間を見られるのは貴重な体験です。業者が丁寧に行っているのかもチェックできるため、安心感も得られるでしょう。
メリット③防犯対策ができる
リフォーム中は資材の搬入や業者の出入りなどで、多くの人が行き通います。そのため玄関ドアを開けっ放しにしておくケースが多く、防犯面ではやや劣る部分があるのも事実です。とくに外壁や屋根のリフォームとなると、家全体を養生で覆うため、外部からの視線を遮ってしまいます。足場を使えば2階や3階にも侵入できるため、所有者がいないとなれば空き巣にとって絶好のチャンスとなり、犯行に及ぶリスクが高くなるでしょう。
住みながらのリフォームであれば、所有者が在宅しているため防犯性リスクが低下します。工事中に外出するとなれば、貴重品を持ち、業者に一言伝えれば警戒しながら作業に取り組んでもらえるでしょう。
住みながらリフォームするデメリット
住みながらのリフォームはメリットがある一方で、デメリットも存在します。
デメリット①コストがかさむ可能性がある
住みながらリフォームの大きなデメリットは、コストがかさみやすいこと。住みながらの場合は住民に配慮しないといけないため、生活スペースを圧迫しないように資材や工具は都度搬入することになります。一気に運び入れるよりも手間がかかるため、人件費がかさむことも少なくありません。
また水回りのリフォームを行う際は元栓を閉めることになるため、工事中は外食したり銭湯に行ったりと別途費用がかかることもあります。住みながらリフォームする場合は、人件費や生活費がどのくらいかかる可能性があるか、一度試算しておくと対策を練りやすくなるでしょう。
デメリット②ホコリを我慢する必要がある
リフォーム中は、どうしてもホコリが舞います。とくに床材や設備などの解体時は多くのホコリが舞うため、生活用品を汚したり人間やペットに悪影響を及ぼしたりすることも少なくありません。ハウスダストのアレルギーがある人はもちろん、健康体の人であっても大量のホコリに見舞われるのはつらいものです。
ホコリを我慢するのが難しい場合は、別室に避難したり外出したりと対策を考えておくとよいでしょう。マスクを着用しておくのも対策の一つです。それでも難しい場合は無理をせず、仮住まいを探して引っ越すのが安全でしょう。
デメリット③荷物を移動する必要がある
住みながらのリフォームとなれば、荷物を移動する必要があります。引っ越し前後など家具・家電がない状態の場合は、移動させる物がないので比較的スムーズにリフォームができます。しかし荷物がある状態ではリフォームの邪魔となり、スケジュール通り進まなくなる可能性も少なくありません。
業者に依頼すれば荷物を移動させながらのリフォームも可能ですが、できれば移動させておくのが望ましいです。リフォームしない部屋がある場合はそこに荷物を移動させ、置く場所を確保できない場合はレンタル倉庫などを利用することも検討しておくとよいでしょう。
住みながらリフォームする場合の工期
住みながらリフォームする場合の工期は、以下を参考にしてください。
リフォーム箇所 |
工期 |
キッチン |
2〜6日 |
浴室 |
1日〜1週間 |
洗面所 |
半日〜1日 |
トイレ |
半日〜3日 |
内装 |
1〜3日 |
外壁・屋根 |
1〜4週間 |
外構・エクステリア |
1日〜2週間 |
リフォーム箇所によって工期は異なりますが、おおむね室内であれば1箇所あたり半日〜1週間でリフォームは完了します。
外の場合、天候に左右されることもあるため、1~4週間かかることも少なくありません。
外壁や屋根、庭などのリフォームを短期間で行いたいと考えている場合は、梅雨や寒い時期は避けたほうがよいでしょう。
関連記事:リフォームの完了までにかかる期間はどのくらい?工事箇所別の目安を紹介
住みながらリフォームする場合の注意点
ここでは、住みながらリフォームする場合の注意点を3つ解説します。どれも重要なことなので、リフォーム前にチェックしておきましょう。
リフォームの時期を考える
住みながらリフォームする場合は、私生活に影響のない時期に実施しましょう。例えば仕事の繁忙期や受験シーズン、出産前後などは、リフォームと並行するのは難しいと考えられます。リフォームは騒音やホコリなどで家の中の住民だけではなく、近隣住民にも迷惑がかかるものです。
故意ではないにしても、多忙な日々を送っている近隣住民がいる場合は配慮することでトラブルを回避しやすくなります。また季節的な関係で、エアコンが使えないと困る場合もリフォームの時期を考えたほうがよいでしょう。
家具や荷物は整理しておく
スムーズに住みながらリフォームするためにも、家具や荷物は整理整頓しておくと便利です。リフォーム当日になって焦って移動させると、どこに置いたのかわからなくなり、ストレスにつながるおそれがあります。コツとしては、間取り図に置き場所をメモしたりダンボールにカテゴリーなどを書いたりしておくことです。
もし家の中で十分な置き場所を確保できない場合は、レンタル倉庫や実家などに預けることも視野に入れることをおすすめします。リフォーム前にすっきり片付けて、スムーズに工事ができるようにしましょう。
水回りが使えない場合の対策を考えておく
キッチンや浴室、トイレなどの水回りをリフォームする場合は、水が使えない間どのように過ごすのかも考えておくことが大切です。例えば料理ができない間は外食したり、浴室が使えない間は銭湯を利用したりする方法があります。トイレが使えない間は簡易トイレを設置したり、近くの公共施設のトイレを借りたりするのも手段の一つです。水回りが使えないのはストレスになりえるので、少しでも不便なく過ごせるように対策を考えておきましょう。
住みながらのリフォームは事前準備が肝心
リフォームは住みながらでも可能です。水回りだけLDKだけなど部分的に行えば、生活空間を変えることで不自由なく過ごせるでしょう。ただしリフォームの内容や範囲によっては、一時的な引越しを余儀なくされる場合もあるため注意が必要です。
住みながらのリフォームを希望している場合は、あらかじめ可能であるか業者に確認しておくことをおすすめします。水回りが使えないときの対策もしっかり考えておけば、工事中困ることはないでしょう。
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