リフォームの完了までにかかる期間はどのくらい?工事箇所別の目安を紹介
リフォームには大きく分けて全面工事を行う「フルリフォーム」と部分的に改修工事をする「部分リフォーム」があります。また、戸建てとマンションでも工事の仕方が違うため、同じ箇所をリフォームしても完了までにかかる期間が異なります。
リフォームをする際、工事をする箇所が使えなくなる期間がどのくらいなのか知っておかないと生活に支障が出る可能性もあるでしょう。
この記事では、リフォームの完了までにかかる期間について詳しくご紹介します。また、工事箇所別の目安もご紹介するのでリフォームを検討している方はぜひ参考にしてください。
リフォームが完了するまでの期間の目安【全面工事】
リフォームが完了するまでの期間は戸建ての場合とマンションの場合で目安が異なります。どの程度、異なるのかみていきましょう。
戸建ての場合
戸建てを全面工事する場合の目安は、工事が始まって1〜4ヶ月程度です。ただし、木造と鉄骨といった建物の構造によっても必要な期間が異なる場合があるため、事前に確認はしておきましょう。
工事が始まる前のリフォーム会社を決めるまでの複数の会社に見積もりを提示してもらったり、決定後の打ち合わせには2〜3ヶ月程度必要です。そのため、リフォームを決定してから工事完了までは3〜7ヶ月ほどかかると考えておきましょう。
マンションの場合
マンションを全面工事する場合の目安は、工事が始まって1〜3ヶ月程度です。マンションの場合も、建物の構造や面積などにより期間に差が出ます。
マンションでは、壁や床、水回りといった目に見える箇所を新しくすることをフルリフォームと言います。そのため、リフォーム会社の決定やプランについての打ち合わせなどを含めても期間は3〜6ヶ月と戸建てより若干短いスケジュールになるでしょう。
リフォームが完了するまでの期間の目安【部分改修工事】
ここからは、以下の部分改修のリフォームが完了するまでの期間の目安についてご紹介します。
- キッチンリフォーム
- トイレリフォーム
- 浴室リフォーム
- リビングリフォーム
- 外壁・屋根のリフォーム
- エクステリアリフォーム
キッチンリフォーム
キッチンリフォームに必要な期間は以下が目安です。
リフォームの種類 |
期間の目安 |
キッチンの入れ替え |
3~5日 |
キッチンのレイアウト変更 |
1週間~3週間 |
キッチンの内装張り替え |
1日 |
キッチンは、給水管や給湯管などの移設工事が必要な大規模リフォームの場合は期間が長くなります。レイアウト変更を行う場合は、移設工事が必要なケースが多いため、1週間~3週間程度かかると考えておきましょう。
移設工事が必要のない、床や壁の内装張り替えやキッチンの入れ替えといった設備交換のみのリフォームは1〜5日程度で完了します。
トイレリフォーム
トイレリフォームの期間の目安は以下のとおりです。
リフォームの種類 |
期間の目安 |
トイレの入れ替え交換 |
数時間~1日 |
和式から洋式へ変更 |
2~3日 |
内装張り替え |
1日~ |
トイレのリフォームは、一般的には配管の移動などは必要ないため比較的早く完了します。ただし、和式から洋式への変更には、段差の調整や給排水管工事などが必要なため、2〜3日程度かかると考えておきましょう。
内装の張り替えもプロに頼めば数時間で完了するケースがほとんどです。
浴室リフォーム
浴室リフォームの期間の目安は以下のとおりです。
リフォームの種類 |
期間の目安 |
バスタブのみの交換 |
1日~ |
ユニットバスの入れ替え交換 |
4~5日 |
タイル浴室からユニットバスへ変更 |
1週間~ |
ユニットバスのバスタブのみの交換なら、1日で完了します。また、ユニットバスからユニットバスへ全面的に交換する場合でも、それほど手間はかからないため、1週間程度あれば十分です。
ただし、タイル浴室からユニットバスへリフォームする際は、タイル張りになっている床などを崩し、基礎を作りなおす行程が必要なため期間も長くなります。
リビングリフォーム
リビングリフォームの期間の目安は以下のとおりです。
リフォームの種類 |
期間の目安 |
畳の新調 |
2~4日 |
ふすま張り替え |
2~4日 |
和室から洋室へのリフォーム |
5日~1週間 |
リビングリフォームは、どこをどうリフォームするかで期間に大きな差が出ます。畳の新調やふすまの張り替えといった小規模なリフォームなら1日〜4日程度で完了します。
しかし、和室から洋室にリフォームするなど大規模な改修には2〜3週間必要な場合もあるでしょう。例えば、床をリフォームする際は通常3日程度で完了しますが、床暖房を追加するとさらに2〜4日程度必要になるため注意が必要です。
外壁・屋根のリフォーム
外壁・屋根のリフォームの期間の目安は以下のとおりです。
リフォームの種類 |
期間の目安 |
外壁・屋根塗装 |
1~2週間 |
外壁の張り替え |
3~4週間 |
屋根のカバー取り付け |
1週間~ |
屋根の葺き替え |
2週間~ |
外壁リフォームは足場が必要になるため、改修工事の期間は長めにかかります。また、天候が悪いときは、安全面や施工の質を重視し、作業を行わないことが一般的です。
そのため、悪天候が続くとスケジュールはさらに後ろ倒しになる場合があります。梅雨の時期や台風の季節は、悪天候になる可能性も考え、余裕を持ってスケジュールを組んでおきましょう。
エクステリアリフォーム
エクステリアリフォームの期間の目安は以下のとおりです。
リフォームの種類 | 期間の目安 |
カーポート設置・交換 |
1~2日 |
フェンス設置 |
2~3日 |
土間コンクリート |
3日~1週間 |
エクステリアリフォームは、各家庭のプランにより期間が大きく異なります。 カーポートの設置や交換のみなら1〜2日で完了します。
土間コンクリートリフォームは、作業スペースの面積や使用するコンクリートの土の固さなどによっても必要な期間が変わるため注意が必要です。
また、エクステリアリフォームも外壁・屋根のリフォームと同様、天候に左右されることを理解しておきましょう。
リフォームの期間が延びる原因
リフォームを行う際、事前の打ち合わせで期間の目安が伝えられますが、実際に工事が始まったあとに期間が延びる可能性があります。リフォームの期間が延びる原因は主に以下の3つです。
- 依頼内容の変更
- 繁忙期
- 近隣トラブル
依頼内容の変更
リフォームの工事が着工したあとに「ここも追加でリフォームしたい」「予定していた設備を変更したい」などと依頼内容の変更はリフォーム期間が延びる可能性があります。予定していた作業が進まず、場合によっては予定していた設備などの発注のし直しが必要になるケースもあります。
できるだけスムーズにリフォームを進めたい場合は、事前の打ち合わせをしっかりして納得してから着手してもらいましょう。
繁忙期
リフォーム工事は、9月〜12月と3月〜5月が繁忙期と言われています。この期間は、一般的に人手や資材の確保が困難になりやすく、スケジュール通りに進めない可能性があります。
また、マンションでは管理組合へリフォームを行う許可申請が必要です。ゴールデンウィークや年末年始といった長期休暇を挟むと、申請に時間がかかってしまい期間が延びる可能性があることを理解しておきましょう。
近隣トラブル
外壁・屋根やエクステリアの大掛かりなリフォームでは、作業中や荷物搬入の際に大きな音が出てしまい、近隣住民とトラブルになる可能性があります。クレームが入ってしまうと、作業できる時間に制限がかかるなどスケジュールに支障をきたします。
近隣トラブルを防ぐために、リフォーム前には近隣の住民への挨拶を行い、理解を得ておくことが大切です。
リフォームをスムーズに進めるポイント
ここからは、リフォームをスムーズに進めるためのポイントを以下の4つご紹介します。
- 優先順位をつけておく
- 実績豊富なリフォーム業者を選ぶ
- 管理規約や工事申請期間を確認しておく
- 近隣住民に事前に挨拶しておく
ポイント①優先順位をつけておく
リフォームを行う際、まずは予算に合わせたプランを検討することが大切です。そのうえで、リフォームの優先順位をつけておきましょう。
リフォームの目的や譲れない項目などをリスト化しておくと、整理して考えやすくなるのでおすすめです。「リビングを広くしたい」といったざっくりしたものではなく「床暖房、対面キッチン、段差解消」などできるだけ細かくリスト化しておきましょう。
その後、リストを元に、家族で共有して話し合うことで優先順位がつけやすくなります。
ポイント②実績豊富なリフォーム業者を選ぶ
リフォーム会社を選ぶ際は実績豊富な業者を選びましょう。実績が少ないリフォーム業者は、施工事例が少なく、トラブルになる可能性があります。
リフォーム会社のホームページなどで、実際のリフォーム実績を確認すると依頼のイメージもしやすくなるでしょう。その際、複数の業者の事例を見て、比較検討することも大切です。
ポイント③管理規約や工事申請期間を確認しておく
マンションのリフォームの場合、管理規約や工事申請の確認が必要です。工事内容と規約とでズレがないか、搬入経路はスムーズに使えるかなどを事前に必ず確認しておきましょう。
とくに、工事申請は管理会社から許可が下りるのに数週間かかることが一般的です。また、規約により土日や夜間早朝の作業が禁止されている場合もあるため注意しましょう。
戸建ての場合も、工事車両の通行や駐車場の確保など、事前の確認が必要です。これらに不備があると工期遅れや追加費用が発生する可能性もあります。
ポイント④近隣住民に事前に挨拶しておく
リフォーム工事では、大きな音やホコリが舞う可能性があるため、トラブルにならないよう事前に近隣住民へ挨拶しておきましょう。とくに、複数の世帯が居住しているマンションでは、規約を守るだけでなく近隣住民への挨拶も大切です。
戸建ての場合も、工事期間完了までのスケジュールを事前に近所の方に伝えて了承を取っておくとトラブル回避になるでしょう。
リフォームをする際は、期間の目安を把握して計画を立てることが大切
リフォームは、規模により工事に必要な日数が異なります。キッチンやトイレのみのリフォームなら1日~数日で完了するものがほとんどですが、エクステリアのような大掛かりなものなら数週間かかる場合があります。
リフォーム期間中は、その箇所が使用できなくなる可能性もあるため、スケジュールと照らし合わせて計画を立てることが大切です。できるだけスムーズにリフォームの計画を進めて快適な生活を手に入れましょう。
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